NISA・ジュニアNISA口座の利用状況は?

2022年11月4日に金融庁からNISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果が公表されていました。データは2022年6月末時点の情報です。

NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について:金融庁

意外に思うことも多かったので、確認した内容を記載してみようと思います。

NISAはどれぐらいの人がやっているのか

日本人人口について

日本人人口の2022年5月の確定値を総務省統計局の値で確認すると、以下の内容になっていました。

人口
日本人人口122,325,387
0〜19歳19,852,000
20歳以上102,473,387

出典:「人口推計(令和4年(2022年)5月確定値、令和4年(2022年)10月概算値) (2022年10月20日公表)」(総務省統計局) (https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html

NISAをやっている人

NISA(一般・つみたて)・ジュニア NISA口座数は合計で1789万7483口座です。

口座数
NISA(一般・つみたて)1703万1049口座
     一般NISA1064万5891口座
     つみたてNISA638万5158口座
ジュニアNISA86万6434口座

2022年5月1日時点の日本人人口は1億2232万5387人なので、約14.6%の人がNISAをやっていることになります。

ブログやyoutubeなどでよくおすすめされているのがつみたてNISAなので、てっきりつみたてNISAの方が口座数が多いことを想像していたのですが、全然一般NISAの方が多かったです。

買付額について

NISA(一般・つみたて)・ジュニア NISA口座における買付額の合計は以下の通りです。

買付額
NISA(一般・つみたて)28兆0326億9244万円
     一般NISA25兆9271億8463万円
     つみたてNISA2兆1055億0781万円
ジュニアNISA6212億2123万円
(注) 2014~2022年の利用枠で買付があった金額の合計。

買付額も一般NISAの金額が断然多いですね。こんなに差があることに驚いでしまいました。

NISAの年代別比率

NISA総口座数の年代別比率

私が想像していたより均等だなという印象でした。30歳代〜70歳代の比率はほぼ均等です。

一般NISA口座数の年代別比率

一般NISA口座は若い人はあまり選ばないようです。年齢が上がるほど比率が大きいです。年齢が上がると投資期間が短くなるので一般NISAの方が有利ですかね。

つみたてNISA口座数の年代別比率

20歳代のNISAが3.8%だったのに対して、つみたてNISAは19.6%です。やはり若い人でも始めやすいのはつみたてNISAですね。

ジュニアNISAはどれぐらいの人がやっているのか

次にジュニアNISAはどれぐらいの人がやっているのか調べてみました。

2022年6月末時点のジュニアNISA口座数は86万6434口座。2022年5月の0〜19歳の日本人人口は1985万2千人です。

ジュニアNISA口座数を0〜19歳の日本人人口で割り、割合を確認しました。

おおよそ4.4%の人がジュニアNISAをやっていると考えられます。

買付額をジュニアNISA口座数で割るとおおよそ72万円となりました。

ジュニアNISAは廃止が決まってから使い勝手が良くなったので今年、来年にかけて口座数や掛金は増えそうですが、まだまだジュニアNISA口座を作っている人は少数派のようです。

各NISAの商品別買付額

それそれのNISAで製品別買付額を確認すると、とても特徴が表れていると思いました。

一般NISAにおける商品別買付額

一般NISAにおいては上場株式と投資信託が人気ですね。

ジュニアNISAにおける商品別買付額

少し投資信託の割合が増えてそうですが、一般NISAと傾向は似ています。

つみたてNISAにおける商品別買付額

つみたてNISAの場合は、上場株式が対象外となります。なので、初心者向けです。

インデックス投資とアクティブ運用投資を比べると、圧倒的にインデックス投資が人気ですね。